director's voice

laglag__・佐藤貴美子さんからのことば

「凪ぐ浜の宝物」
嵐の去った後の浜辺にきらりと光る宝物のような想い、言葉。
稲垣宛に届いたメールの一部を、10作家ほどご許可をいただいて皆様と共有していきます。

八王子でパンチニードルによる制作をされるlaglag__の佐藤貴美子さん。
コルトン広場のモニュメントに近い、ペットショップの手前のテントで展示くださいました。
アメリカ・バーモント州まではるばる学びに向かって始められた努力家の方からのメール文の一部をご紹介します。

『工房からの風2025』大変お世話になりました。

2022年の出展は、自身の心に悔いを残すカタチで終わってしまいました。
この3年、自身の作品の中心とは何か。
try &errorの制作を続けてきました。

今年また貴重な出展の機会をいただき、成長した自分になれたような、胸を張れるような、自信を持って当日を迎えることができました。
多くの素敵な作家の方々に刺激をいただき、稲垣さんの素敵な言葉に力をいただき、スタッフの方々にお支えいただき、この日を迎えることができたことに心より感謝申し上げます。

クラフトで生きていく決意をしながらも不安を感じる。
そんな想いのなか、今回このような結果がでたことは、大きな自信と喜びとなりました。

先日のミーティングで、「幸せなひとが作った作品を買いたい・・・」ってお客様は思うよね。
というお話があり、わたしは幸せなのか?と思うと、少し自信が持てませんでした。

昨夜、帰宅して子供たちから労いを受け、またすぐに手仕事に取りかかりながら、各々が過ごした週末の話をする時間に、これも幸せな過ごし方、生き方なのだと感じることができました。

大変なこともすべて次へのチカラに変えて、これからも頑張っていきます。
もし時折成長をご覧いただけたら嬉しいです。

laglag__
佐藤貴美子

よかったよかった。
ばかりではなく、悔いを残した方もいらっしゃることでしょう。
もし心に棘が刺さってしまったら、優しく抜いてほしいと思っています。
成長のための節になるのか、単なる傷になってしまうのか。
少し心を緩めてご自身をいたわり、ぜひ成長のための節とするべく進んでいただきたいと願います。

佐藤さんは、そうされたんですね。
今回の手応えは、佐藤さんの心持ちと作り続けてきた実践による実り。
まだまだ大変なことも多いでしょうけれど、これからの実りも楽しみにしています。

laglag__さんの出展前のメッセージはこちらです。
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